横山 英美Hidemi Yokoyama
クオリカ株式会社 インダストリービジネス事業部 インダストリービジネス2部 統括マネジャー
2002年、新卒でクオリカ株式会社に入社。文系出身ながら「手に職をつけたい」とソフトウェア業界を志し、独立系SIerとして顧客に柔軟な提案ができる同社を選ぶ。以来、顧客に寄り添ったソリューション提案を目指し、キャリアを重ねる。現在はインダストリービジネス2部の統括マネジャーとして、アプリケーション開発プロジェクトに携わり、製造業の現場支援に尽力している。
2002年、新卒でクオリカ株式会社に入社。文系出身ながら「手に職をつけたい」とソフトウェア業界を志し、独立系SIerとして顧客に柔軟な提案ができる同社を選ぶ。以来、顧客に寄り添ったソリューション提案を目指し、キャリアを重ねる。現在はインダストリービジネス2部の統括マネジャーとして、アプリケーション開発プロジェクトに携わり、製造業の現場支援に尽力している。


「すべての人が誇りを持って働ける社会を、製造業の現場からつくり出したい」と願うのは、TISインテックグループ クオリカ株式会社 インダストリービジネス事業部 インダストリービジネス2部で統括マネジャーを務める横山 英美。
製造業の工場現場におけるアプリケーションの開発を起点に、将来的には業界や職種を問わず、すべての人が誇りをもって働ける社会の実現を目指しています。本記事では、ものづくりの現場を支える横山の活動と、社会に届けたいビジョンを紐解きます。
現場に寄り添い、働く喜びを支える挑戦
現在取り組んでいるお仕事の中で、ご自身が叶えたいと思っている願いは何でしょうか?
私が叶えたいのは、「すべての人が誇りを持って働ける社会」の実現です。
仕事に対する価値観は人それぞれですが、単に収入を得るためだけでなく、仕事を通じて達成感ややりがい、喜びを感じられるような働き方ができれば、きっと人生はもっと豊かになる──。私はそう信じています。
その第一歩として、現在は製造業の工場で働く方々に向けた業務支援に力を注いでいます。
現場には、不便な作業環境、技術革新による業務の変化、人材育成の難しさなど、様々な課題が日々発生しています。そうした一つひとつの課題に丁寧に向き合いながら、現場で働く方々が「仕事がしやすくなった」「自分の取り組みがちゃんと評価されている」と実感できる機会を、少しでも多く届けていきたいと考えています。

その願いを抱いたきっかけや背景があれば教えていただけますか?
この願いの根底には、「意味のある仕事をしたい」「自分の仕事に手応えを感じたい」という、私自身の強い気持ちがあります。
その気持ちがより明確になったのは、約10年前に参加した社内の海外研修がきっかけでした。
現地では、「Made in Japan」への高い信頼と評価を目の当たりにし、日本のものづくりが世界から厚く支持されていることをあらためて実感しました。
そして、自分の仕事もその評価の一端を担っているのだと感じたとき、「この誇らしい気持ちを、工場の第一線で日々奮闘している方々にも味わってもらいたい」と、心から思ったのです。
いずれは、業界や職種を問わず、すべての働く人が自分の仕事に誇りを持てるような社会をつくっていきたい。その想いこそが、今の取り組みを支える大きな原動力になっています。
国内から海外へ。工場支援のグローバル展開に挑む
ご自身が叶えたいと考えている願いに対して、どのような形で取り組まれていますか?
現在、私は国内自動車メーカー様の工場における「工長」の業務を支援するアプリケーションの開発プロジェクトで、PM(プロジェクトマネジャー)を務めています。
工長は、作業員への指導や教育計画の立案・管理、資格取得の状況把握など、幅広い業務を担う現場のリーダーです。工場全体の生産性や品質にも大きな影響を与える、非常に重要な存在です。
私たちが開発しているアプリケーションでは、そうした工長の業務を支えるための機能追加や改善に取り組んでおり、現場の課題解決に繋げることを目指しています。
例えば、工長は製造ラインの作業員の動きを細かくチェックし、品質維持に必要な手順や作業が適切に行われているかを評価しています。そこで、その評価結果を音声入力でアプリケーションに記録できるようにし、チームで共有すべき改善点をリアルタイムで現場のモニターに表示できるようにするなど、現場の可視化や連携強化を支援しています。
その中でも私が大切にしているのは、工長の方々の声を直接聞き、それをプロジェクトメンバーにきちんと還元することです。お客さまのリアルな声をチーム内で共有することで、「自分たちの仕事が現場の役に立っている」という実感が生まれ、それがチームの力を引き出す原動力になると信じています。

それらの取り組みの中で、困難に感じる部分はありますか?
特に難しさを感じているのは、日本国内向けに開発したアプリケーションを、世界各地の工場へ展開していく場面です。
展開先には、お客さまの直営工場だけでなく、海外の関連会社なども含まれており、工場ごとに業務内容や運用体制が大きく異なります。そのため、導入手順や進め方も、現地の状況に応じて柔軟に調整していく必要があります。
こうした多様な環境に対応していくには、やはり周囲の協力が欠かせません。日頃からプロジェクトメンバーやお客さまと密にコミュニケーションを取り、いつでも連携できる信頼関係を築くことを何よりも大切にしています。
ご自身の職務を果たす上で、どういった部分にやりがいを感じますか?
PMとして、私は日々「何がベストか」を考え、意思決定を行っています。その判断には当然、責任やプレッシャーも伴いますが、それ以上にこの仕事ならではの大きなやりがいを感じています。
最終的な判断に至るまでには、関係者との調整や情報の整理、合意形成など、多くのプロセスを踏む必要があります。
例えば、アプリケーションを海外の工場に展開する際には、現地の担当者と丁寧にヒアリングを重ね、業務の実態やニーズを把握しながら、どこを共通化し、どこをローカライズすべきかを見極めます。その上で、国内の開発チームやIT部門、現地の管理者などと連携しながら、展開方針や仕様の調整、スケジュールのすり合わせを進めていきます。
それぞれの立場によって重視するポイントが異なるからこそ、全体にとって最適な落としどころを見つけることが求められます。簡単な道のりではありませんが、プロジェクトが無事に完了し、お客さまから「使いやすくなった」「作業時間を大幅に短縮できた」といった言葉をいただいたとき、すべての苦労が報われたと感じます。
このように日々実感できる、お客さまからの評価と信頼こそが、私にとって最大のやりがいだと言えます。

小さな改善が社会を動かす──ITが拓く現場支援の未来
今後、どのような領域、どのような関わり方で社会課題解決に貢献していきたいとお考えですか?
これからも、TISインテックグループが持つ先進的なIT技術と、自分自身の強みを活かしながら、システム開発やサービス提供を通じて、働く現場にある大小様々な課題に向き合っていきたいと考えています。
私は、製造業の現場改善に取り組むSIerとして、「お客さまにとって本当に必要なことは何か」を常に考え、顧客の立場で最適な提案をしていく姿勢を大切にしています。
自分の仕事の影響範囲は、社会全体から見ればほんのわずかかもしれません。けれども、一つひとつの小さな改善を丁寧に積み重ねていくことで、やがてそれが他拠点へ、他業種へと広がり、巡り巡ってよりよい未来に繋がっていく──。そんな信念を持って、これからも挑戦を続けていきたいと思います。
※本記事の内容は、2025年7月22日時点のものです。

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