気候変動への対応
TISインテックグループは、地球環境問題の中でも、とりわけ重要度が増している気候変動への対応について、事業活動からの温室効果ガス排出削減、事業活動を通じた気候変動対応の推進の両面から、取り組みを進めています。
TISインテックグループ、カーボンニュートラル宣言
TISインテックグループは、2040年度までに当社グループ自らの温室効果ガス排出量のカーボンニュートラル、および2050年度までにバリューチェーン全体の温室効果ガス排出量のネットゼロの実現を目指します。
<目標>
- 当社グループ自身の温室効果ガス排出量
2040年度までにScope1およびScope2におけるカーボンニュートラルを実現 - バリューチェーン全体の温室効果ガス排出量
2050年度までにScope1、2、3におけるネットゼロを実現
これまで、2020年度に事業活動からの温室効果ガス排出量を2019年度を基準年として、2030年度に27.5%削減する目標を設定し、当該目標がScience Based Targetsイニシアチブにより、パリ協定の2℃を十分に下回る目標の達成水準に整合しているとして、SBT認定を取得しました。
今回新たに当社グループのカーボンニュートラル実現に向けた活動計画の更なる前倒しを行い、パリ協定の1.5℃目標達成に向けた取り組みを進めていくとともに、SBT1.5℃認定を取得しました。
データセンターでの温室効果ガス排出削減取り組み
当社グループではデータセンター事業を展開しており、グループの温室効果ガス排出量(Scope 1, 2)のうち、データセンター事業からの温室効果ガス排出割合が7割以上を占めています。
適切な空調管理および設備類の更新や改善を行い、更なる効率化と省エネルギー化を推進していますが、2023年4月より、当社グループで保有する14か所のデータセンターのうち、主要4データセンター(※1)の使用電力を再生可能エネルギー由来の電力とし、グループ全体のGHG排出量を約40%(2022年3月期比)抑制します。
(※1)東京第4DC、大阪第2DC、大阪第3DC、大阪第4DC
今後の対応については、将来的な社会情勢、政府の政策、電力会社の動向等、市場環境の変化を踏まえ、環境負荷の少ないエネルギーを安定的かつ適切な価格で購入し、カーボンニュートラルの実現とともに、環境負荷を低減するクリーンなデータセンター環境の実現を目指していきます。
またデータセンターでは、上記取り組みのほかに、自然光採光や小規模の太陽光発電の設置、屋上緑化などの取り組みを進めています。

オフィスでの温室効果ガス排出削減取り組み
地域毎でのグループオフィス集約、並びに各オフィスへの再生可能エネルギー導入を積極的に進めています。既に東京本社、名古屋本社、大阪本社および、豊洲オフィスにおいて再生可能エネルギーの利用を開始しており、他オフィスについても、順次取り組みを拡大していく予定です。
また、オフィスにおける省エネルギー化に向け、適正な空調設定温度や電気の自動消灯等を更に進めて参ります。
SCOPE1,2における温室効果ガス削減目標と実績推移
※1 2021年3月期、前年同期と比較して排出量が増加している理由は、算出対象とするデータセンターを追加したためです。
※2 集計範囲は以下となります。
・2024年3月期以前:TIS、インテック、アグレックス、クオリカ、AJS、TISソリューションリンク、TISシステムサービス、TIS東北、TIS長野、TIS西日本、TIS北海道、TISビジネスサービス(2022年4月よりTISトータルサービスから社名変更)、ソランピュア、中央システム(2021年11月まで)、ネオアクシス(2021年3月まで)、MFEC Public(2022年4月より)、Business Application(2022年4月より)、Motif Technology Public(2022年4月より)、Hongson(2022年4月より)、MISO Digital(2022年4月より)、Prain Fintech(2022年4月より)、Msyne Innovations(2022年4月より)、Playtorium Solutions(2022年4月より)、およびData Café(2022年4月より2022年6月まで)
・2025年3月期以降:TISおよび2024/7/1時点の全連結子会社