クロストーク
CrossTalk
グローバル
S.M S.K
ASEANトップのIT企業連合体へ。
2つの視点から迫る、海外戦略に携わる醍醐味
TISは既存のSIerから脱却すべく、ASEANトップのIT企業連合体を目指し、海外事業への投資を積極的に行っています。TISでグローバル事業に携わる意義や醍醐味について、事業側とコーポレート側という2つの立場から語り合いました。
CROSS TALK MEMBER
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企画本部 財務経理部
グローバル財務企画室 室長S.M 2003年入社
TISに新卒入社後、システムエンジニアとしてクレジットカード関連のシステム開発に従事。2008年より経理部に異動。2009年から2016年までITホールディングス株式会社に出向。2021年、グローバル財務企画室の新設に伴い、室長に就任。
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DXビジネスユニット DX企画ユニット
グローバルペイメントビジネス企画部 部長S.K 2009年入社
2002年にインフラエンジニアとしてのキャリアをスタートし、2009年にTISに転職。インフラエンジニアとして勤務後、2012年に本部内の公募を利用しシンガポールに出向。2016年より出資先であるタイのPromptNow社に出向。Directorとして経営全般を担う。2021年に帰任し現職。
Chapter
事業側とコーポレート側という
異なる立場からグローバル戦略に貢献
S.M
私が所属する財務経理部のグローバル財務企画室のミッションは、TISのグローバル経営基盤を整備し、今後の持続的成長を支えることです。そのため、既存の海外グループ会社に対して資金管理のシステム導入や財務諸表の分析強化などを行い、ガバナンスの強化を図っています。
S.K
私が所属する部署では、グローバルにおけるペイメントサービスの創出と拡大をミッションにしています。主にASEAN諸国における次の決済市場を見据えた事業企画や、事業推進のための協業パートナーの発掘から事業提携、必要に応じて資本提携も行っています。
S.M
S.Kさんの話はグローバル財務企画室が設立された背景にもつながっているのですが、この数年、TISは海外投資にも注力しています。海外事業の成長に伴い、さまざまなリスクも顕在化してくる中で、適切なリスクマネジメントとガバナンス強化を行おうという理由からグローバル財務企画室が立ち上げられました。
S.K
そうですね。ガバナンスと聞くとブレーキ役のように思われるかもしれませんが、むしろグローバル視点で柔軟に物事を捉えるために生まれたのがグローバル財務企画室です。それ以前は、私たちが海外で新しい取り組みをしたいという時には、国内のコーポレート部門に直接提案する必要があり、海外と国内の商習慣の違いで説明や説得に時間を要していました。グローバル財務企画室には、国内外の事情の違いを吸収しながらコーポレート側と事業側をつないでくれるという意味で、とても助けられています。
S.M
一般的なコーポレート部門は得てしてリスクを最小化するためにと日本のやり方にあわせようとしがちですが、海外のリスク管理は国内のそれとは観点も粒度も違います。日本のやり方をそのまま当てはめると、海外企業は離れてしまいます。TISのグローバル戦略を成立させるために、コーポレート側と事業側の想いをすり合わせるような組織が存在するのは、TISのグローバル戦略の特徴のひとつですね。
Chapter
グローバル戦略に携わる醍醐味、
そして挑戦を肯定するカルチャー
S.K
私は日本でのビジネスよりも大きな裁量を与えられていると感じています。もちろん責任も重いのですが、自由にいろいろなことに挑戦できるのはやりがいを感じる部分ですね。ASEANのどの国で、どのレイヤーに攻めるか、どう実行していくか、といったように、上流から下流まで全部に携わって進めていくことができています。
S.M
現場の人たちがいろいろな会社にアタックし、グローバル財務企画室にも紹介してくれます。私は海外に赴任した経験はありませんが、今の仕事を通じて、日本とは違う考え方や価値観を持った海外企業と出会えるのは面白いですね。経理だけを取っても、考え方や向き合い方がまったく違いますから。
S.K
私は海外に赴任するまでインフラエンジニアとしてキャリアを築いてきました。2012年にシンガポール赴任の公募に応募し、ASEAN進出の第一陣を担いました。現地では「私はインフラしかできない」なんて言い訳は当然通用せず、企画から実行まで全部自分で行う必要があり、良い経験になりました。今思えば、海外旅行にも行ったことがなく、英語も喋れなかった私をよく採用したなと思います(笑)。
S.M
熱意を買っての採用ということですよね。私はそれほど海外に興味があったわけではないのですが、海外企業の買収が増えると出張に行く機会も増えて、S.Kさんたちが「この企業を買いたい」という気持ちも海外事業の面白さも分かるようになってきました。現場の人たちがリスクを取ってでも投資したいと判断したものであれば、できるだけその気持ちに応えたいと思うようになりました。
S.K
TISの今の海外事業は、良くも悪くも道半ばだと思います。私自身、まだ試行錯誤をしている段階です。ですが、答えが見えない中でも経営層が挑戦の機会を与えてくれるのはTISの良いところだと思います。
S.M
もう一点、グローバルで共通のガバナンスを画一的に導入するのではなく、パートナー企業の考えを尊重しながらシナジーを生み出していこうというのもTISのグローバル戦略の特徴です。ガバナンスとしては難易度が上がりますが、パートナー企業の個性を活かしながら共創できるのもやりがいと言えますね。
Chapter
未知と出会えるグローバルでの経験は、
個人のキャリアにおいてもプラスになる
S.K
日々世界中で、異なる国の人同士が対等に話し合って新しいビジネスが生まれています。国内・海外というボーダーがなくなってきている今の時代、新しいビジネスが生まれる現場に立って経験を先取りできるのは個人のキャリアにとっても大きなプラスになるはずです。
S.M
グローバルに携わることで間違いなく視野は広がりますよね。相手側には相手側の正しさがありますし、会計基準に関しても日本の解釈が絶対ということはありません。「異なる商習慣をふまえると、こういう解釈がより適切なのでは」と、広い視野で物事を見るようになります。それもスキルやキャリアという点ではプラスの経験です。
S.K
この機会にぜひ伝えたいのは、外から見たTISは「SIの会社」と思われているかもしれませんが、当社のグローバル活動は事業開拓、事業企画という色が強いです。その意味では、SI以外の業界の方や、SI以外の分野に挑戦したいという意欲を持った人にも来てもらいたいです。
S.M
コーポレート側においても新しいことに挑戦するマインドは重要です。そもそもTISという会社自体、挑戦を大切にしており、もし失敗したらまた次に行こうという前向きな姿勢を持っています。私もいろいろな失敗はしてきましたが、それでも何度も挑戦をさせてくれました。特にグローバルでは、いろいろな未知のことが起こります。イレギュラーな出来事そのものを楽しんでほしいですね。
S.K
その通りですね。TISはグローバル戦略としてASEANトップのIT連合体を目指しています。私の所属で置き換えると、ASEANトップのペイメント事業者を目指したいと考えています。ASEANで人々が買い物をする際、どこかでTISがそのペイメントを支え、人々の生活を便利にしている、そんな貢献をしていきたいと思います。
S.M
そんな未来を創造できるよう適切にフォローするのが私の部門の役割です。現場が投資や事業に集中できる環境を作っていけば、自然とグローバル事業の成長につながっていくと考えています。これからも手を取り合ってグローバル戦略を推進していきましょう!
※所属、職名等は、インタビュー当時のものです。