ペイメントサービス第1部 プロジェクトマネージャー 関口 総一(2003年入社)
『PAYCIERGE』の新標準サービスの投資開発を行い、お客様に提供するプロジェクトを数多く担当。主に国際ブランド決済ネットワーク連携や不正検知サービス連携の機能開発に従事。
私たちのチームは、『PAYCIERGE』の中でも、デビット・プリペイドサービスの根幹となる新たな標準サービスや標準機能を開発し、お客様のビジネス戦略を実現するサービスの創出に挑戦しています。先行投資型のサービス開発プロジェクトを推進する上での私の役割は、大きく二つ。一つは、自社サービスとしての投資開発を検討し、どういったものを作るかという要件とプロジェクト計画を纏めることです。複数のお客様にご利用いただくことを前提とするため、従来のSI開発に比べ、「何が標準であるべきか」を、考えることが重要になります。
もう一つは、サービスをお客様に提供するまでのプロジェクトのマネジメントです。このフェーズでは、計画した標準サービスに対して、お客様から新たに「こういうことがしたい」というお話があれば、どういうものを作ればいいかを一緒に考え、アドオンすることもあります。
私はこれまで『PAYCIERGE』においては、国内で事例の少なかったMastercardブランドのデビットカード機能や、多くの入出金チャネルに対応するプリペイド用API群の開発、他社様の不正検知サービスとの連携などの案件を担当してきました。これらの機能は、接続するシステムが多岐に渡るため、それぞれのインターフェース開発にはコストと時間がかかります。TISが投資開発してサービス化することで、決済事業者様は、自社で開発するよりもビジネス戦略に注力することができます。
先行投資して開発し、お客様へサービスを提供するまでの過程は、いくつもの壁があり苦しいものです。しかし設計したサービスがテストを経て稼働していくプロセスは楽しいものです。その経験から得られる知識やスキルも多く、挑戦し続けるモチベーションに繋がっています。より良いサービスを提供するために自身が創造することに夢中となり、今後もエンドユーザや決済事業者様が安心して利用・提供できるサービスの構築を担いたいと思います。
DX第1営業部 営業 荒川 亜沙子(2016年入社)
『PAYCIERGE』の拡販、深耕のほか、新しい金融プレイヤーと共に新しいサービスを考え、新市場創造に取り組んでいる。
「キャッシュレス決済を事業に生かし、新たなプレイヤーを世に送り出したい」。営業である私は、デビット・プリペイドの深耕・展開だけでなく、顧客の提携先への提案促進のためのアイディア作りや要望の高い決済機能の拡充を、共同投資で対応する大型提携を推進しています。従来は、銀行やカード会社など、マスニーズに対応するお客様が主流でした。しかし、最近では、異業種から新しい形で金融に参入するプレイヤーも出てきています。例えば、フィンテック企業やチャレンジャー・バンク、メガベンチャーや流通系etc.彼らは、ユーザーの従来よりもニッチな要望に対応することで、新たな市場を創造しようとしています。「どんなビジネスができるのか」という可能性を、一緒に考えることから始まるケースもあります。TISとお客様で混合チームを作り、アイディアをディスカッションする“アイデアソン”のイベントを開催したこともありました。
現在、取り組んでいるのは、「『PAYCIERGE』の簡易版のようなものを形にできないか」ということ。新しい金融プレイヤーは、ユーザーの母数が大きくないため、時間と費用をかけてサービスの個別開発を行うよりも、スピードを重視します。「APIベースでコア部分のサービスを作り、UI/UXについては顧客側で対応いただくことで開発効率を上げてコストを抑えられないか」といったことも、開発チームと検討しています。
変化が激しい時代にスピード感を持って新たな仕組みやサービスを生み出すために、私が大切にしているのは、「オネスト」な姿勢で取り組むこと。対顧客、対協業パートナーの三者でより良い新しいサービスを生み出す。そのために、わからないことはわからない、できないことはできないと伝えた上で、お互いの目的を果たす上で「TISとしてはやりたいことはこうです」と、お互いを信じ、正直にお伝えする姿勢を大切にしています。
ペイメントサービス第1部
アプリケーションスペシャリスト
浜 美沙紀(2018年入社)
入社後、『PAYCIERGE』の標準機能開発に携わる。現在は、デビット領域の顧客窓口、保守、個社機能の開発を担当。
『PAYCIERGE』の標準機能の開発担当となった入社1年目。新人ながら、配属一週間でお客様先での会議に参加させていただけたこと、進行中のPJの開発メンバーとして参加させていただけたことに驚きました。TISには「若手のうちからお客様とのセッションや開発等、様々なことを経験できる環境がある!」と配属してすぐに感じました。
『PAYCIERGE』のモノづくりは、サービスの運用を担うデータセンターやオペレーティングの仕組み、アプリケーションを作る上でのフレームワークの開発など、様々な部門が関わってなされています。私は標準機能の開発担当として、消費税増税に伴う手数料補正対応やキャッシュレスポイント還元対応、3Dセキュア*2.0対応などを対応してきました。開発を通して「現在のキャッシュレスの課題は何なのか、その課題を解決するためにどのようなシステムを作る必要があるのか」が明確になり、普段身近に利用している決済システムの開発に携わることで「微力ながら社会の役に立っている」と実感しています。
また、クレジット業界におけるグローバルセキュリティ基準であるPCI DSSの監査を担当したことで、先端の決済セキュリティを理解できたことは、決済システムを担当するエンジニアとしては強みだと感じています。
TISには、進化を担うメンバーとして、一人一人が主体的に情報の収集・発信・意見交換を行う風土があります。所属する部門では、若手が主体となってキャッシュレス決済に関する国内外の最新情報を入手。コメントを付けて、部門内に配信する活動を行っています。それに対して、いろいろな意見が返ってきて、知見が広がり、アイディアの源になることもあります。デジタル技術を駆使し、未来を彩るシステムを生み出すには、まず自分自身が進化しなければならない。私は、そう考え、行動しています。 *インターネット上でクレジットカード決済を安全に行うために、グローバルクレジットカード各社が採用している世界標準の本人認証サービス。