TISでは「多様性フュージョン」を、経営の目指すべき状態の一つとしています。つまり、社員が企業活動の意義に共感し、強みと個性を発揮して成長することによるイノベーション創出を目指しているのです。
当社が目指す多様性フュージョンのスタート地点として、「人への投資」があります。社員一人ひとりが成長し、自分を高め、仕事を通じて社員が生み出す価値が高くなることが、TISの価値の向上につながる。社員の成長や活躍に対して、会社も教育や新たな活躍の機会や、しっかりとした報酬、評価といった様々な価値を提供することで、社員・会社との共創価値の「善循環」を向上していきます。「多様性フュージョン」という言葉が示すように、当社が社員の成長で大切にしているのは画一性ではなくて、多様性です。TISの幅広い領域で多様な個性が融合し、絶え間ない変化や新たな価値が生みだしている状態を目指しています。会社も社員もお互いに個性を認め、尊重することで全員が強みを発揮していきいきと働き続けることが、世の中を新しい世界へと動かしていくモノやコト、システムを生み出す「ムーバー」につながると私たちは考えています。
だからこそ、人への投資で目指すのは、「働きやすい会社」より「働きがいのある会社」。TISで働くことが、社員一人ひとりの人生の質を上げることにつながってほしいと思っています。
これからのTISに必要だと考える人材。それは、「ムーバーとして、未来の景色に鮮やかな彩りをつける」という当社のミッションを、実現する可能性を秘めた人です。私たちが対峙しているITは、何もないところから何かを創り上げていく世界。ですから、「こんなことを実現したい」という熱い“想い”と、それを完遂しようとする“意志”と”実行する力”が大切です。自分が描く想いを実現する過程では、これまでの人生で、その人の内にある衝動や人としての本質を発現させ、実際に行動し、失敗しながらも形にしてきた経験が必ず生きてくると思います。
とはいえ、求める人材に「型」があるわけではありません。人生や仕事で大切にしているものや考え方は、一人ひとり違います。それぞれ異なる想いや経験を持つ人材が集まり、目指すべきベクトルが一致したときこそ、他に類を見ない程の大きなパワーを生み出すものです。時代を前に進める「ムーバー」という言葉は、決して個人を指すばかりではありません。「TISで働く人の集合体がムーバー」であり、「私たちが生み出したサービスがムーバーとして機能する」という意味もあります。人と同じである必要は、まったくない。一人ひとりの社員が自分の個性や型・枠からはみ出した部分も、愛おしんで持ち続けてほしいと思います。TISにはお互いの個性や多様性を認め、尊重することで多彩なサービスを共に生み出そうとする環境があり、多様な個の集合体こそ社会を彩る力となると信じています。
「これまで自他共に認めるほどの活躍・成果を上げ、これからも成長したい・TISや社会に貢献したいと考えている人が、自分の気持ちや会社のニーズとは違う原因でキャリアを阻害されることは、絶対に避けたい」。それが、人事本部長を務める上での私の確固たる思いです。
ライフステージに起こる変化は、人それぞれ。TISの各種制度は、「複数の選択肢から選ぶことができ、組み合わせることができ、状況に応じて変更することができる」をコンセプトに作られています。
また、家族の範囲も見直し、同性婚やパートナーであっても、出産、育児、介護に関わる制度が利用できるようにし、学びを目的とした休業を認める成長支援制度やボランティア支援制度、ジェンダートランス休暇など、多様な働き方を後押しする制度づくりを積極的に行っています。一人ひとりの社員が人生の価値観に合わせて選択できる制度を整えることが、一人ひとりの働きがいを高め、結果的には社会課題を解決できる多様なＩＴサービスを生み出す為の非常に重要な要素の一つであると、私たちは考えています。
TISの事業領域には、基本的に制約がありません。自分たちがやりたいこと、進みたい方向に投資をしたり、舵を切ったりできる柔軟性があり、たくさんの可能性が詰まった会社です。皆さんが持つ多彩な個性と当社社員の個性が融合し、成長し合うことで、TISの可能性も新たに広がっていきます。そのような相互効果を生み出しながら「ともにITで社会の可能性を広げたい。」と思って入社していただけたら、面白い経験ができると思います。
