TIS、インドネシアで展開するクラウドサービス『Cloud Berkembang』に新たなオプションメニューを追加~ 拠点回線冗長化、セキュアなファイル共有など現地課題に合わせたメニューを拡充 ~
2014年4月24日
ITホールディングスグループのTIS株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役会長兼社長:桑野 徹、以下TIS)は、インドネシアで展開するクラウドサービス『Cloud Berkembang※1(クラウド・ブルクンバン)』に、新たに事業を展開するWebサービス企業や拠点展開を行う製造業などの日本企業から要望が高い「個別ネットワーク接続」「拠点回線冗長化」「インターネットVPN接続」「シェアードセキュアストレージ」の、4つの新たなオプションメニューを追加したことを発表します。
※1)Berkembang:インドネシア語で「成長する、開花する」という意味を表す
『Cloud Berkembang』は、TISがインドネシアおよびASEANエリアで事業を展開する企業向けに提供するクラウドサービスです。日本企業がインドネシアにおいてシステムを構築しようとする場合、ITインフラ調達に時間を要し、現地でシステムを構築・運用する人員を確保することは容易ではありません。TISでは、こうした課題を解決するクラウドサービス(IaaS)として『Cloud Berkembang』を提供しています。本サービスは、2013年8月のサービス開始から、インドネシア現地の企業をはじめ、日系企業まで幅広い業種で10数件の導入実績があります。
これまで『Cloud Berkembang』をインドネシアで展開する中で、“現地ネットワーク品質に対する不満”や“セキュリティに対する不安”など、現地特有の課題があることがわかりました。TISではこれらの課題を解決するため、新たにオプションメニューを追加します。
TISは、引き続きインドネシアおよびASEANエリアでスピーディなビジネス展開を計画する企業向けに『Cloud Berkembang』を拡販し、2015年度末までに250件以上の導入を目指します。
オプションメニュー追加の背景
2014年のインドネシアの経済成長率は6%と予測され、その中でもIT支出の成長見込みは12.5%と、IT関連市場も目覚ましい発展を続けています。
インドネシアに拠点を置く企業のIT活用では、クラウド利用が徐々に浸透し活発になる中で、洪水や停電といったインフラリスクから、現地にある重要なシステムのクラウド化への関心も高まっています。しかし、現地でのクラウド利用にあたっては、ネットワーク品質やセキュリティ面などで以下のような課題が顕在化しています。
ネットワークの低品質
インドネシアの回線は日本に比べると信頼性が低く、通信が途切れる場合があります。特にジャカルタ中心部以外では回線障害が多く発生するため、こうした場所に拠点を持つ企業は、ネットワーク経由でクラウドサービスを利用する際に不具合が発生してしまう。
セキュリティの不安
現地クラウド事業者のセキュリティへの不安や、拠点とサーバ間の通信経路の傍受の懸念があるため、情報を格納するサーバを事業所外に置くクラウドの利用に不安がある。
各拠点のITガバナンス向上の必要性
特に複数の拠点で事業を展開している企業では、有用な情報も拠点ごとに独自の管理方法で蓄積する傾向があり、拠点間の情報の相互利用が進まないだけでなく、企業ポリシーの適用など、全体へ統制をかけることも困難になるという課題がある。
『Cloud Berkembang』新オプションメニュー概要
上記のようなニーズを受けて、『Cloud Berkembang』に新たに追加したオプションメニューは以下になります。
1) 個別ネットワーク接続
・月額費用:50US$~
・概要:
クラウド側ネットワークとお客様ネットワークを専用線で直接接続するサービスです。クラウド上のサーバをお客様ネットワークの延伸として利用が可能になり、インターネット回線上にデータを流さない、よりセキュアな通信を実現します。
2) 拠点回線冗長化
・月額費用:70US$+別途回線費用
・概要:
TISより貸与する通信機器をお客様ネットワークへ配置し、希望の帯域幅の予備用回線をネットワークまで敷設し、お客様拠点側の回線を冗長化するサービスです。主回線に障害が発生した場合も、予備用回線に切り替わる仕組みによって、業務の継続が可能になります。また、初期セットアップやメンテナンス作業はTISが行うため、冗長化回線の利用が手軽に開始できます。
3) インターネットVPN接続
・月額費用:40US$~
・概要:
クラウド側のサーバとお客様拠点のクライアント間で、すべての通信が暗号化されるVPNコネクションを設定するサービスです。暗号化により、通信の盗聴や改ざんを防止したセキュアな通信を実現し、既存のインターネット回線を利用する場合も、VPNコネクションを設定することにより、よりセキュアなデータのやり取りを可能にします。
4)シェアードセキュアストレージ
・月額費用:130US$~
・概要:
エンタープライズ利用を想定したクラウドストレージを従量制の月額課金で提供するサービスです。ユーザー数無制限で、分かりやすい管理画面で利用でき、通信経路もSSLで暗号化可能です。ユーザー認証機能、ユーザーごとのアクセス権限設定、操作ログの取得・閲覧などのアクセス証跡取得が可能であり、セキュリティレベルを保ちながら複数拠点で多人数が利用する情報を適切に一元管理することが可能になります。これにより、拠点間の情報共有を促進し、複数拠点でのITガバナンス向上を支援します。
<プラン表>
プラン | ディスク容量 | 月額料金 |
---|---|---|
A | 10GB | 130US$/月 |
B | 50GB | 190US$/月 |
C | 100GB | 250US$/月 |
D | 200GB | 320US$/月 |
「Cloud Berkembang」について
『Cloud Berkembang』はインドネシア国内にロケーションを持つクラウドサービスです。データセンタースペックのグレード基準Tier3※2の信頼性を備えたインドネシア国内パートナー事業者のデータセンターと、日本人スタッフが中心となり運営する運用サービスによって、日本品質のクラウドサービスを提供します。
インターネット回線を介して仮想マシンのリソースを利用できるため、コストを抑えた最小構成での利用スタートが可能です。また、必要に応じて後からリソースを追加することや、仮想サーバの環境設定の保存・再利用も手軽にできるため、変化の激しいグローバル市場環境にあっても、企業のビジネス展開に即したシステム運用を可能にします。
また、TISは『Cloud Berkembang』を活用したSaaS型のeラーニングサービス「楽々てすと君@CBKB」や、中堅中小企業向けERPパッケージである「SAP Business One※3」といったアプリケーションを組み合わせたサービスも展開しています。
・サービス内容:CPU、メモリー、ディスクなど要望にあったスペックの仮想マシン環境を提供
・課金体系:月額課金制(初期費用なし)
・月額費用:150US$~ ※最小構成の場合
・導入期間:発注から最短1週間で利用可能
・サポート:サービスデスク完備(日本語・英語対応可能)
※2)Tier:Tier レベル(データセンタースペックのグレード基準)1(低)~4(高)。
米国民間団体「the UptimeInstitute」が定めた民間基準。インドネシアでは、Tier3が実質最高レベル
※3)「SAP Business One」はSAP社が提供する中堅・中小企業向けの統合ERPパッケージシステム
『Cloud Berkembang』の取り扱い詳細は、以下サイトをご参照ください。
TISのクラウド「3+1(スリープラスワン)」について
TISでは、お客様の経営課題解決を目的に、さまざまなクラウドサービスを開発・提供しています。これらのサービス群を体系化したものが、TISのクラウド「3+1(スリープラスワン)」です。プラットフォーム・サービス領域のIaaSである『Cloud Berkembang』の提供をはじめ、TISは、今後もあらゆる業種・さまざまな事業目的のお客様の経営課題の解決をご支援するクラウドサービスを拡充していきます。 TISのクラウド「3+1(スリープラスワン)」詳細は、以下サイトをご参照ください。http://www.tis.jp/special/cloud/
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aaa | aaa | aaa |
bbb | bbb | bbb |
本件に関するお問い合わせ先
報道関係からのお問い合わせ先
TIS株式会社 コーポレート本部 企画部 広報室 浄土寺
TEL:03-5337-4232 E-mail:tis_pr@ml.tis.co.jp
本サービスに関するお問い合わせ先
TIS株式会社 IT基盤サービス本部 グローバルIT基盤ソリューション部
TEL:03-5337-4390 E-mail:asia-pf@ml.tis.co.jp
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