TIS、スマートデバイスを活用してメンテナンス業務の品質と効率性の向上を実現するサービス『EXMAINTE』を提供開始~ 属人化した“現場ノウハウ”のスムーズな共有と継承や、作業者のアサインの最適化が可能に ~
2013年5月8日
ITホールディングスグループのTIS株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:桑野 徹、以下TIS)は、スマートデバイスを活用してメンテナンス業務の品質と効率性の向上を実現するSaaS型サービス『EXMAINTE(エックスメンテ)』を、本日より提供開始することを発表します。
『EXMAINTE』は、ビル、プラント、工場、工事現場や公共インフラである水道・ガスなどのフィールドメンテナンス業務を実施する企業向けのメンテナンス業務支援サービスです。

○EXMAINTEロゴ

○メンテナンス現場のIT化で品質と効率性を高める
本サービスの導入により、さまざまな場所でメンテナンスを行う作業者は、現場からオンラインでの作業報告が可能となり、報告書作成の為に自社に戻る手間や時間が不要となります。また、紙のマニュアルでは分かり難い作業内容も動画や画像で閲覧できるため、点検・手順の手違いやミスを減らし、メンテナンス業務の品質を高められます。
一方、作業を統括する管理者は、PCでアクセスする専用Webサイト経由で作業計画/作業指示/結果報告などメンテナンス業務のプロセスを一元管理できます。さらに、現場からの報告をリアルタイムに収集できるため、人員や作業のアサインの最適化や、緊急対応が必要な際の作業指示を即時に行えるようになり、お客様へのサービスレベルを飛躍的に向上させることが可能となります。
さらに、作業マニュアルや現場での作業を複数の手段(テキスト、音声、動画など)で記録・参照することができるため、マニュアルにはない“現場ノウハウ”のスムーズな共有と継承が可能になり、世代交代が経営課題となっている企業において、作業の属人化の解消にも貢献します。
本サービスはインターネットを介したSaaS型のサービスですが、作業内容やマニュアルをセキュリティの担保をしながら事前にスマートデバイスにダウンロードできるため、ビル内や地下など通信状態のよくない場所でのメンテナンス業務にも十分に活用できます。
『EXMAINTE』のサービスイメージ
背景
報告作業の紙による運用や属人化された業務知識など、アナログな仕組みがまだまだ多いフィールドメンテナンス業務分野では、以下のような課題がありました。
・メンテナンス業務の品質や効率性向上を行う必要があるが、同時にコスト削減も求められる
・リアルタイムな作業進捗の見える化ができていないため、緊急時の的確な人員アサインや改善計画が立てられない
・現場作業者の世代交代を進めないといけないが、ノウハウの属人化や未共有により業務の品質や効率性が低下してしまう懸念がある
そこでTISでは、上記のような課題を解決する『EXMAINTE』の提供を開始します。
『EXMAINTE』の概要
本サービスの特長は以下の3点です。
1)現場作業者のメンテナンス業務の品質と効率性の向上
点検項目・手順・閾値などの作業フローをあらかじめ設定できるため、これを現場で活用しながら作業することで、作業漏れや手順間違いなどを防止できます。また、マニュアルやノウハウなど現場作業に必要なあらゆる情報が即時に閲覧・登録できるため、ノウハウをストックでき、今後のメンテナンス作業に反映させるなど業務品質を高めることが可能になります。
さらに、作業結果をオンラインで報告できるため、報告書の作成作業の短縮化や、報告のための移動時間の削減ができ、メンテナンス業務の効率性が大幅に向上します。

○その日の作業に必要な情報を一覧で確認

○点検項目を音声やテキストで入力

○作業漏れ手順違いはアラートが出るためミスを防止
2)管理者の的確な状況把握による、アサインの最適化やサービスレベルの向上
作業者を統括する管理者は、現場からの作業結果報告をオンラインで確認できるため、リアルタイムに現場の進捗状況が把握できます。それにより、お客様へのタイムリーな報告や遅延時の追加要員のアサインなど、作業リソースの最適配置が可能になります。また、スマートデバイスの位置情報に連携した緊急サービスコール機能を活用すれば、突発的なトラブルの際にも、近くにいる作業者を派遣する対応が可能です。
さらに、定期点検をテンプレート化して一括登録できるテンプレート機能により、定期的な点検業務の計画立案をスムーズかつ正確に行うことができるようになります。

○定期的なメンテナンス作業をテンプレートより一括登録

○作業者の作業実施状況を一覧で確認

地図データ ©2013 Google, ZENRIN
○GPSで周辺エリアの作業者を瞬時に把握

○管理者より作業者の端末へ緊急連絡を配信
3)メンテナンス業務のノウハウ共有と属人化の解消
作業現場で気づいた点をその場でテキスト、音声、動画で記録ができるため、マニュアルにない“現場ノウハウ”の蓄積・共有をスムーズに行えます。これらの“現場ノウハウ”の登録情報は、作業現場で閲覧・修正が可能なため、例えば、経験の浅い作業者がベテラン作業者の作業内容を見ながら作業するといったノウハウ共有が可能となり、業務の属人化を解消できます。

○静止画への書き込み機能でより詳細な表現が可能に

○点検業務の履歴やノウハウをいつでも確認可能
『EXMAINTE』の主要機能一覧
利用者 | 機能 | |
---|---|---|
作業者 | 地図連携 | 目的地までのルートを地図機能で確認する |
点検実施 | 動画などのマニュアルを確認しながら点検を行う(オフラインでも作業可能) | |
点検結果を動画・手書きテキスト・音声などで登録する | ||
履歴・ノウハウ確認 | 前任の作業者による点検内容の確認や、マニュアルにないノウハウを蓄積・確認する | |
報告 | 業務終了後、オンラインで点検結果を報告する | |
レポート作成 | 点検データから報告書を生成する | |
管理者 | 実施計画立案 | 定期作業のテンプレートから計画を作成する |
作業内容や業務連絡を作業者に配信・連絡する | ||
業務のモニタリング | 作業者の進捗状況を確認する(地図、リスト表示) | |
業務改善・分析 | 作業データを元に、機器・部品の故障時期の予測につなげる | |
実施結果の帳票出力機能(利用者のフォーマットに合わせてマクロ作成) | ||
緊急対応 | 緊急時、近くの作業者に向けて作業指示のプッシュ配信を行う |
オプション
勤怠管理や部品管理システムとの連携など、標準機能以外のカスタマイズ対応も可能
『EXMAINTE』の対応機種
Android3.2.1以上のスマートデバイスで動作
※Android以外のOSへの対応も今後予定
システム環境
セキュリティが万全なTISのデータセンターで運営するIaaS「TIS Enterprise Ondemand Service」上で本システムは稼動
『EXMAINTE』の利用料金と導入期間
利用料金
・初期費用:750,000円(税別)
(各種管理者設定、マニュアルなどの各種データ登録および端末導入のサポートなど)
・月額費用:3,500円/1ID(税別)~ (ID数により月額費用は変動)
※カスタマイズについては、要件に応じて個別見積
導入期間
・最短1週間で利用可能
※カスタマイズの場合は、内容により導入期間が変動
-
『EXMAINTE』の詳細については、以下URLをご参照下さい。
今後の展開
TISは、『EXMAINTE』を2016年3月までに、2億5千万円の売上と導入件数100件を目指しサービス展開します。また、iOS、Windowsなど対応OSの拡大や、「作業者と管理者間のコミュニケーションを補完する中継機能」「作業者の習熟度に合わせて指示内容を切り替える機能」「蓄積したデータを活用した保全周期の予測機能」など、メンテナンス作業の品質と効率性の向上に貢献する機能拡充も随時進めていく予定です。
TISではサービススタートのキャンペーンとして5月~9月末までの間で、利用検討するお客様向けに1ヶ月間無料でトライアル利用ができる「無料おためしキャンペーン」を実施します。
「無料おためしキャンペーン」の詳細は以下URLをご参照下さい。
http://www.tis.jp/service_solution/exmainte/
本件に関するお問い合わせ先
<報道関係者からのお問い合わせ>
TIS株式会社 コーポレート本部 企画部 広報担当 浄土寺/伊藤
TEL:03-5337-4232 E-mail:tis_pr@ml.tis.co.jp
<サービスに関するお問い合わせ>
TIS株式会社 アドバンストソリューション事業部 アドバンストソリューション事業統括部
位置情報ソリューション推進室 担当 西部/胡桃沢
TEL:03-5337-4501 E-mail:exmainte@tis.co.jp