TIS、PeopleSoft HCMのクラウド型サービスをコアにした「人材管理クラウドソリューション（仮）」を提供開始－タレントマネジメントを中心に人事業務全般をサポートし企業のグローバル展開を支援－

2012年7月4日

報道関係各位

ITホールディングスグループのTIS株式会社（本社：東京都新宿区、代表取締役社長：桑野 徹、以下TIS）は、グローバル展開を図る日本企業向けに、タレントマネジメント※１から、勤怠管理、給与支払い業務などの人事業務全般をフルラインナップでサポートする「人材管理クラウドソリューション（仮）」を本日より提供開始することを発表します。

「人材管理クラウドソリューション（仮）」は、オラクルの人材管理アプリケーション「PeopleSoft Human Capital Management 9.1」(以下PeopleSoft　HCM)の人事管理や後任計画、ラーニングマネジメント、パフォーマンス管理などの全ての機能を、クラウド型で提供します。

同ソリューションは、PeopleSoft　HCMのクラウド型サービスをコアに、TISオリジナルのタレントマネジメントシステムに関する導入テンプレートや、個社要件へのカスタム対応、既存人事システムや会計等の他システムとの連携、給与支払業務などのビジネスプロセスアウトソーシング（以下BPO）サービスを組み合わせた、人材マネジメントのトータルソリューションです。

TISの「人材管理クラウドソリューション（仮）」を導入することで、企業はグローバルレベルでのタレントマネジメントシステムの構築と運用が可能になり、一元的な人材管理、人材の最適配置が可能になります。

初期投資を抑え早期導入が可能かつグローバルに対応し、企業それぞれの強みを活かす独自要件を吸収できる「人材管理クラウドソリューション（仮）」を提供することにより、TISはグローバル競争を背景にした各企業の経営戦略の実現に貢献します。

TISは、この「人材管理クラウドソリューション（仮）」を、グローバル展開を行う企業や、海外進出初期の企業、さらには国内においても従業員エンゲージメントの向上等に取り組む企業を中心に提供していき、2014年までに20社の導入を目指します。

※1　タレントマネジメント：人材の採用、選抜、適材適所、リーダーの育成・開発、評価、報酬、後継者養成等の人材マネジメントのプロセス改善を通して、職場の生産性を改善し、必要なスキルを持つ人材の意欲を増進させ、現在と将来のビジネスニーズの違いを見極め、優秀人材の維持、能力開発を統合的、戦略的に進める取り組みやシステムデザインを導入すること。〔世界最大の人材マネジメント協会SHRM発行の「2006年度版タレントマネジメント調査報告書」より〕

背景

2009年のリーマン・ショック以降、日本企業は急激な勢いでグローバル展開を進め、人材管理を国内だけでなく海外にも求めています。また、事業構造の転換に基づく企業の合併、他業種との提携が進み、人材の管理がますます難しくなっています。こういった企業活動を支える人材領域のITシステムにも多様化や複雑化が進み、より効果的な仕組みのニーズが高まっています。しかし、多くの企業では、「モノ」や「カネ」といった、ビジネスに直結する経営資源の管理を優先し、「ヒト」をグローバルレベルで活用するためのITシステムへの投資が後回しになっている現状があります。

TISでは、これまでも多くの企業の人材領域のITシステム構築、更改についての支援をしてきましたが、この度、PeopleSoft HCMのクラウド型サービスによるオフバランス化と初期投資の抑制を実現した「人材管理クラウドソリューション（仮）」を提供することで、企業のグローバルレベルでの人材管理を推進するITシステムの構築を支援します。

「人材管理クラウドソリューション（仮）」の概要と特長

「人材管理クラウドソリューション（仮）」は、グローバル実績豊富なPeopleSoft HCMのクラウド型サービスをコアにした、人材マネジメントのトータルソリューションです。

クラウド型でのサービス提供による初期投資の抑制とオフバランス化を実現し、各企業の独自要件をTISのシステムインテグレーションやBPO等で補完します。

＜「人材管理クラウドソリューション（仮）」の利用イメージ＞

本社、国内外のグループ会社、海外拠点などで共通した人材マネジメント基盤を共有し、利用することで、グローバルレベルでの「ヒト」の活用を支援します。また、システムを支える“提携業務最適化サービス”をBPOとして組み合わせることで、人材領域の業務をトータルに支援します。

「人材管理クラウドソリューション（仮）」は以下のメニューで構成されています。

（１） タレントマネジメント導入サービス

PeopleSoft HCMのタレントマネジメントモジュールを基盤に、グローバルレベルでの人材管理、人材最適配置、研修管理、目標管理、後任計画管理などのタレントマネジメント実行環境をクラウド型で提供します。各企業の現状アセスメント結果に応じた段階的な導入を行い、タレントマネジメントの定着化を支援します。

TISの豊富な人事システムの導入経験を基に、今後、目的や業界別の人材評価・管理モデルをタレントマネジメントテンプレートとして順次整備していく予定です。

（２） 人材統合データベース構築サービス

PeopleSoft HCMを基盤に、国内外の事業拠点やグループ企業の人材に関する情報を統合し、人材情報を経営資源の一つとして一元管理できる環境を構築します。本環境は、クラウド型人事基幹システムとしてサービス提供します。

PeopleSoft HCMの豊富なオンプレミス型導入実績を基に整備した導入方法論を活用し、着実で効率的な構築を行います。

（３） カスタムメイドサービス

競争優位性に寄与する各企業独自の人事業務をインテグレーションしたクラウド型人事基幹システムとしてサービス提供します。

（４） システム連携サービス

PeopleSoft HCMを基盤としたクラウド型人事基幹システムと、会計・販売・プロジェクト管理などの周辺システムや、子会社における既存の人事システムを連携し、タレントマネジメントや人事定型業務を高度化・効率化します。

（５） 定型業務最適化サービス

TISがこれまで大手都市銀行などのバックオフィス部門として蓄積したノウハウを活用し、給与計算・支払い業務アウトソーシングを中心とした人事業務の最適化を行います。

「人材管理クラウドソリューション（仮）」の価格

管理対象従業員数、利用機能などの要件に応じて個別に見積もりさせていただきます。

今後の展開

TISでは、今後、コンサルティングファームなどとの提携により、人事戦略の立案、戦略を推進するコンピテンシーの設定、人材ポートフォリオの設定などの人的資本に関するコンサルティングサービスと組み合わせ、ソリューションの更なる充実を図っていきます。

また、今後発生しうる新たな人事課題やインダストリ特有課題を解決する新規ソリューションの開発も積極的に推進し、お客様のビジネスにより貢献するソリューションを提供していきます。

日本オラクル株式会社のコメント

日本オラクルは、このたびのTIS株式会社による新しい「人材管理クラウドソリューション（仮）」の発表を歓迎します。TISと日本オラクルは、オラクルのERP製品「Oracle E-Business Suite」を中核に10年以上協業の実績があります。昨今では、経営管理アプリケーションやオラクルの「Engineered Systems」にも協業の範囲を拡充し、企業の経営と革新を支えるＩＴ基盤の統合提案力を強化されてきました。グローバルにおける企業間競争が激化する中、日本企業においてもグローバル人材の登用や活用を推進する動きが活発化しています。本ソリューションは、TISがアジアを中心にグローバルに展開するデータセンターのリソースを有効活用し、事業展開のスピードに合わせた企業の人材活用のニーズに迅速に対応するものと確信しています。

日本オラクル株式会社
常務執行役員
製品事業統括　アプリケーション事業統括本部長
鈴木　登志夫

◆PeopleSoft Enterprise Human Capital Managementについて

すべての従業員を1つのシステムにグローバルに統合し、各従業員とそのタレントを全世界にわたって管理できる人材管理アプリケーションです。企業は、人事データと人事プロセスのコア基盤を通じて、コストを節減し、HR業務の効率を最適化し、人材を効果的に確保し、人員やリーダーに関する将来的な計画を正確に作成することができます。

TIS株式会社について

ITホールディングスグループのTISは、SI・受託開発に加え、データセンターやクラウドなどサービス型のITソリューションを多数用意しています。同時に、中国・ASEAN地域を中心としたグローバルサポート体制も整え、金融、製造、流通/サービス、公共、通信など様々な業界で3,000社以上のビジネスパートナーとして、お客様の事業の成長に貢献しています。詳細は以下をご覧下さい。
http://www.tis.co.jp/

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