TIS、あずさ監査法人が提供するリース契約読込ツール「KLAS」への生成AIを活用した機能拡充を支援
~賃貸借契約書から契約管理や経理処理に必要な情報を自動抽出、新リース会計基準対応に向けた業務移行を支援~
2025年5月21日
TIS株式会社
TISインテックグループのTIS株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:岡本 安史、以下:TIS)は、KPMGのメンバーファームである有限責任あずさ監査法人(本社:東京都新宿区、理事長:山田 裕行、以下:あずさ監査法人)が提供するリース契約読込ツール「KLAS(クラス)」(KPMG Lease Abstraction Solution)の全機能に対し、生成AIの実装による機能拡充を支援したことを発表します。これにより、2027年4月の新リース会計基準適用に向け、契約管理や経理処理に必要な情報抽出し、契約データを作成する際の精度向上と業務負荷軽減を実現しました。
あずさ監査法人の「KLAS」は、TISのAI OCRトータルサービス「Paperoid」の基盤を活用し、不動産賃貸借契約書やその他のリース契約書をAI OCRにより全文テキスト化するサービスです。今回の機能拡充では、テキスト化した契約書から支払のための契約管理情報や、リース会計処理に必要な経理情報を生成AIが自動抽出できるようになりました。2027年4月の新リース会計基準適用に向け、リース会計適用に必要な項目情報を生成AIが自動で識別抽出することで、多くのリース契約書を保有する不動産関連や小売関連、金融機関など幅広い業種・業態の企業に対して、必要データ作成における品質向上と業務効率化の達成を支援します。また、一般ユーザーによる操作を可能とした「KLAS」のSaaSモデルについても2025年4月15日(火)から提供を開始しており、TISが開発および運用、あずさ監査法人が設計と導入に向けた支援を担います。
拡充機能の提供イメージ

背景
新リース会計基準は、2024年9月に最終化が公表され、2027年4月1日以降開始する事業年度からの適用が求められています。新リース会計基準では、現状資産計上していないリース物件のオンバランス対応が新たに必要となり、企業の契約管理業務や、会計処理を担う経理スタッフの作業負担が増加することが懸念されています。
あずさ監査法人では、企業の経理業務の負担の増大を受け、賃貸借契約書をAI OCRによりテキスト化し、リース会計適用に必要な項目を自動抽出するシステムの企画検討を進め、TISのAI OCRトータルサービス「Paperoid」を活用した「KLAS」を構築しました。その後、新リース基準導入プロジェクトの円滑な遂行をサポートするため、生成AIの機能を活用し、項目抽出方法の見直し、文章構造の高度解析などの機能改修の実施に至りました。
また、あずさ監査法人が「KLAS」によるアドバイザリー業務を提供する中で、さまざまな企業から「KLAS」を活用したいとの要望を受け、TISが開発および運用、あずさ監査法人が設計と導入を担い、一般ユーザーによる操作を可能としたSaaSモデルの提供を4月15日(火)より提供を開始しました。
特長
「KLAS」は、生成AIによる不動産賃貸借契約書自動読込を行い、契約管理や経理処理に必要な情報抽出を自動で行うサービスです。今回の機能拡充の主な特長は以下の通りです。
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生成AIによる高精度な解析
AI OCRによる賃貸借契約書の全文テキスト化のみでなく、生成AIが文章構造を高精度に解析、指定項目を抽出。 -
不動産賃貸借契約に強い
多くのAI OCR関連サービスの中でも珍しい業務特化型のサービス提供により、不動産賃貸借契約書から多くの必要項目の自動抽出を実現。新リース会計基準適用に伴う業務を効率化。 -
会計監査のプロフェッショナルとの共同開発
会計監査のプロフェッショナルであるあずさ監査法人と、システム開発の実績を持つTISが、それぞれの強みを生かしてシステム化を実現。契約管理・経理処理を行うために契約書から抽出すべき必要情報のデジタル化が可能。 -
SaaS型でスピーディな導入が可能
SaaS型での提供により、最短2週間で運用を開始することが可能。企業での保守対応は不要で、システム部門の業務負担を軽減。 -
導入前のコンサルティングから運用後のサポートまで対応
導入前のコンサルティングにより、企業ごとの機能カスタマイズに対応。TISとあずさ監査法人によるツールの操作方法の説明や、会計業務のアドバイスまでサポート。
「Paperoid」について
AI OCRトータルサービス「Paperoid」は、帳票入力業務の自動化や紙資料のデジタル化などのニーズに、AI OCRなどの各種サービスを組み合わせてトータルでサポートすることで、企業の業務効率化の目標達成を実現します。紙資料にまつわるあらゆる業務の自動化を推進し、より高い生産性の実現やビジネス価値を創出します。
詳細は以下URLをご参照ください。
http://www.tis.jp/service_solution/paperoid/
あずさ監査法人について
有限責任あずさ監査法人は、全国主要都市に約7,000名の人員を擁し、監査証明業務をはじめ、財務会計アドバイザリー、内部統制アドバイザリー、ESGアドバイザリー、規制対応アドバイザリー、IT関連アドバイザリー、デジタル・データ関連アドバイザリー、スタートアップ関連アドバイザリーなどの非監査証明業務を提供しています。
金融、テレコム・メディア、テクノロジー、パブリック、消費財・小売、ライフサイエンス、自動車等、産業・業種(セクター)ごとに組織された監査事業部による業界特有のニーズに対応した専門性の高いサービスを提供する体制を有するとともに、KPMGインターナショナルのメンバーファームとして、142の国と地域に拡がるネットワークを通じ、グローバルな視点からクライアントを支援しています。
TIS株式会社について(https://www.tis.co.jp/)
TISインテックグループのTISは、金融、産業、公共、流通サービス分野など多様な業種3,000社以上のビジネスパートナーとして、お客さまのあらゆる経営課題に向き合い、「成長戦略を支えるためのIT」を提供しています。50年以上にわたり培ってきた業界知識やIT構築力で、日本・ASEAN地域の社会・お客さまと共創するITサービスを提供し、豊かな社会の実現を目指しています。
TISインテックグループについて
TISインテックグループは、国内外グループ2万人を超える社員が『ITで、社会の願い叶えよう。』を合言葉に、「金融包摂」「都市集中・地方衰退」「低・脱炭素化」「健康問題」を中心としたさまざまな社会課題の解決に向けてITサービスを提供しています。デジタル技術を駆使したムーバーとして新たな価値を創造し、人々の幸せと持続可能な豊かな社会の実現に貢献します。
本件に関するお問い合わせ先
報道関係からのお問い合わせ先
TIS株式会社 企画本部 コーポレートコミュニケーション部 三輪
E-mail:pr@tis.co.jp
本サービスに関するお問い合わせ先
TIS株式会社 ビジネスイノベーション事業部
ビジネスイノベーションM&S部 マーケティング窓口
E-mail:biu_marketing@tis.co.jp
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