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TIS、調達・購買業務高度化サービス「LinDo購買」でダイヘンの取引先情報の一元化、見積業務の高度化を実現
~購買ポータルで約200社の主要サプライヤと円滑に情報交換~

2023年9月29日

TIS株式会社

TISインテックグループのTIS株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:岡本 安史、以下:TIS)は、調達・購買業務高度化サービス「LinDo購買」で株式会社ダイヘン(本社:大阪市淀川区、代表取締役社長:蓑毛 正一郎、以下:ダイヘン)の取引先情報の一元化、見積業務の高度化を実現したことを発表します。

ダイヘンの競争力を支える生命線が、約200社の主要サプライヤとの協力関係です。サプライヤと、最新の部材や材料の情報をタイムリーに共有し、それをいち早く調達して製品開発に活用しています。
これまでダイヘンでは、社内の技術部門からの部品の要望を受けてサプライヤ候補を検討し、見積をもとに選定するという調達業務をしていました。しかし、サプライヤから受け取る見積書がデジタル化されておらず、各社が異なるフォーマットで比較が困難という課題がありました。また、見積の詳細確認に電話・メールのやり取りが何度も必要で、サプライヤの選定にかなりの期間を必要としていたことも課題の一つでした。
それらの問題を解決するために、2020年に購買システムの刷新を計画し、新たな購買システムに求めた要件は以下2点でした。

  • 必要な情報粒度で、オンライン上の見積依頼が可能であること
  • 個々の購買担当者に属人化していた見積査定の状況を全社で共有できるようにすること

サプライヤとの関係強化やタイムリーな製品開発を目指す新たな購買システムとして複数の製品を検討し、ダイヘンは、上記の要件を満たしていたTISの「LinDo購買」の導入を決めました。

導入方法

2020年12月から開始した導入プロジェクトでは、まず見積フォーマットの標準化を目標としました。加えてダイヘンから要望があったのは、為替の動き、電気料金の変動、材料費の市況変化といったさまざまなコスト変動要因を共通コードとして補足入力できる機能の実装でした。
TISはこれらの要望を受けて開発を進め、ダイヘンの用途に最適化した標準の見積テンプレートを提供しました。この作業と並行して、TISでは「LinDo購買」と基幹システムを連携させる開発に着手し、2021年9月、第1段階として見積依頼や回答を受け持つ「ソーシングシステム」が完成しサービスインを迎えました。続いて2022年10月には、購買依頼・発注・受入等を担う「パーチェシングシステム」を始動させています。
既存システムは見積依頼等の機能が手薄であったため、ソーシングシステムを先行導入しましたが、このスモールスタートにより、DX化がもたらす効果を早期に得ることができました。

調達システム全体イメージ

調達システム全体イメージ

導入効果

詳細項目で構成される共通の見積テンプレートができたことで、サプライヤとのコミュニケーションの活性化につながっています。例えば、サプライヤは見積入力の際、各詳細項目のコストに変動がある場合、あらかじめ定めたコスト変動要因のコードを付記しますが、そのコードを“共通言語”として、コスト変動の理由を把握することができるようになりました。その結果、電話やメールで連絡をとりあう時間を大幅に削減できました。
さらに、ポータル上に蓄積されるサプライヤの見積データの利活用にも取り組み、コストの個々の変動要因を上昇基調/下降基調に変わる転換のタイミングでキャッチアップできるデータ分析により、高精度な見積査定が可能になりました。また、以前は、見積依頼の担当者が休みの日は、進捗状況の確認が困難でしたが、全社から『LinDo購買』にアクセスして進捗のステータスが見られるため、時間のロスもなくなりました。
もう一つの大きなメリットは、複数のセグメント間でのサプライヤ情報の一元化を行った点です。ダイヘンには大きく3つのセグメント(電力機器・半導体関連機器・溶接メカトロ)があり、それぞれが独自に選定したサプライヤと取引を行ってきました。今回サプライヤの情報が一つのデータベースに集約され、セグメントに関係なくサプライヤの検索が可能になったことで、同じ部材を扱うサプライヤの選択肢が拡大し、安定供給につながっています。

株式会社ダイヘン 資材部 課長 大野 隆行 氏、課長 渡邉 明彦 氏コメント

「購買ポータルの構築で、サプライヤ様から部品を調達する体制を強化し、サプライチェーンのBCP対策をより盤石にすることができました。TISからは、サプライヤ様同士の取引関係までをデータベースに反映させ、大規模な地震が起きた際など、もの不足を回避するための調達先選定の仕組みづくりの付加提案もいただいています。
TISの担当者は、技術力だけでなく人間力も印象的でした。ざっくばらんに世間話から入って場をなごませ、会話しやすい雰囲気をつくってくれてプロジェクト最終日は、当社チームのメンバー誰もが、一抹のさみしさを感じたほどです。
当社の使命は、さまざまな社会課題を解決する、画期的な製品を早期に送り出すことです。「LinDo購買」の活用で、サプライヤ様との絆をより深め、ダイヘンならではのものづくりを加速させていきたいと思います。

本件の詳細は以下URLもご参照ください。
https://www.tis.jp/casestudy/casestudy_150.html

「LinDo購買」について

LinDo購買」は、製造業の調達・購買業務高度化を支援するソリューションです。バイヤ・サプライヤ間の見積・発注・納期管理・受入といった基幹業務に加え、見積テンプレートを活用した高度な査定による調達予算の最適化を行います。サプライヤポータル機能によりサプライヤとのコミュニケーションを高度化し、データ蓄積・活用を実現します。
LinDo購買」は NTT データイントラマート社の intra-mart 基盤を採用しております。本プロジェクトでも intra-mart のクラウド型アプリケーションプラットフォーム「Accel-Mart Plus」を採用し、スピーディーな環境立ち上げを実現しております。
詳細はhttps://www.tis.jp/service_solution/lindo/koubai/をご参照ください。

株式会社ダイヘンについて

ダイヘンは、電力供給を支える変圧器をはじめ、産業用ロボット、溶接機、半導体製造装置用機器などを手がける100年を超える歴史を持つ大手メーカーです。近年は研究開発型企業を目標に掲げ、再生可能エネルギーの活用拡大に資するエネルギー・マネジメント・システムやEV普及に不可欠な充電インフラ機器など、社会課題に応える新製品を次々に世へ送り出しています。今後も当社独自の価値を持つ製品を次々と市場に投入することで、世の中のお役に立つ会社を目指してまいります。
詳細はURL:https://www.daihen.co.jp/をご参照ください。

TIS株式会社について(https://www.tis.co.jp/

TISインテックグループのTISは、金融、産業、公共、流通サービス分野など多様な業種3,000社以上のビジネスパートナーとして、お客様のあらゆる経営課題に向き合い、「成長戦略を支えるためのIT」を提供しています。50年以上にわたり培ってきた業界知識やIT構築力で、日本・ASEAN地域の社会・お客様と共創するITサービスを提供し、豊かな社会の実現を目指しています。

TISインテックグループについて

TISインテックグループは、国内外グループ2万人を超える社員が『ITで、社会の願い叶えよう。』を合言葉に、「金融包摂」「都市集中・地方衰退」「低・脱炭素化」「健康問題」を中心とした様々な社会課題の解決に向けてITサービスを提供しています。デジタル技術を駆使したムーバーとして新たな価値を創造し、人々の幸せと持続可能な豊かな社会の実現に貢献します。

本件に関するお問合わせ先

報道関係からのお問い合わせ先

TIS株式会社 企画本部 コーポレートコミュニケーション部 浄土寺/髙橋
TEL:050-1702-4071 E-mail:tis_pr@ml.tis.co.jp

本サービスに関するお問い合わせ先

TIS株式会社 エンタープライズコンサルティングビジネスユニット
ERPコンサルティングユニット ERPコンサルティング営業部
E-mail:lindo@pj.tis.co.jp

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更新日時:2024年4月1日 13時24分