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TIS、旭有機材の過去の研究開発文書を「ドキュメントAI-OCR」サービスでデジタル化
~技術伝承を円滑化するDXで、製品競争力を向上~

2023年3月7日

TIS株式会社

TISインテックグループのTIS株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:岡本 安史、以下:TIS)は、TISのAI-OCRトータルサービス「Paperoid®」の「ドキュメントAI-OCRサービス」で旭有機材株式会社(本社:東京都台東区、代表取締役社長:中野 賀津也、以下:旭有機材)の研究開発文書をデジタル化したことを発表します。

旭有機材は、有機材料を利用したものづくりに取り組み、樹脂事業、管材システム事業、水処理・資源開発事業の三つの主力事業を担っている企業です。樹脂事業では、熱を加えると硬化するフェノール樹脂を利用し自動車部品の鋳型材料などの製造を手がけ、管材システム事業では腐食に強い塩化ビニルを利用した工場のバルブなどで高シェアを獲得しており、水処理・資源開発事業では、排水処理から地熱発電までを手がけています。

旭有機材では、2019年より全社横断型のITツールを活用した業務効率化プロジェクトをスタートさせました。現場からヒアリングした効率化の要望の一つに、過去の紙の情報を探す手間を効率化したいというテーマがあり、古いものでは1960年代から、配合テストの結果や顧客への報告書など膨大な紙の書類が蓄積されていました。
新たな樹脂の開発にあたり、過去の文書が必要になることがありますが、バインダー約250冊分におよぶ技術文書は書庫専用の部屋に保管されており、その中から必要な情報を探し出すために丸1日かかることもありました。そのため、本来業務である研究開発に専念しにくい状況になっていることに加え、過去の研究開発を知る熟練社員が定年で年々減少しており、情報リソースを容易に共有できないという技術伝承の障壁になっていました。
そこで、まず約1万枚の文書をPDF化するスキャン作業を社外委託で実施し、電子ファイル化を進めていましたが、検証の結果、規則性を持たせてファイル名を付けるだけでは目的の情報を見つけることは困難だと認識し、全文検索を可能にするAI OCRを追加導入することとしました。

手書き文書のOCR化イメージ

手書き文書のOCR化イメージ

TISの「Paperoid」「ドキュメントAI-OCR」選定の背景と理由

旭有機材では、複数のAI OCRの製品・サービスを比較検討した結果、TISの「Paperoid」のメニュー群の一つである「ドキュメントAI-OCR」の以下の点を評価し、最有力候補としました。

  • 手書き文字の認識精度が高い点
  • OCR化する文字の範囲を手動で指定する必要がなく、対象の原本PDFに含まれる文字が、自動ですべてテキストデータ化される点
  • 解析結果がPDFに透明テキストとして埋め込まれ、原本自体を直接検索できるという点

そして実際に「ドキュメントAI-OCR」の実力を検証するためのPoCを実施し、求めていた認識精度と全文検索への適性が実証されたため正式採用となりました。

導入と効果

約1万枚の手書き文書をOCR化する作業は2022年秋に終了し、現在は完成した透明テキスト付きPDFを業務で本格利用するため、全文検索の手段確立に取り組んでいます。
旭有機材は中期経営計画において、“違い”をつくり付加価値を高め、利益率を向上させることを経営方針の一つに掲げており、今回デジタル化した過去の技術文書はそのための有力なリソースになると期待しています。また、新素材の開発にあたり、ベテランも新人も過去の似たようなテスト結果をすぐに閲覧できることで、開発スピードの向上も見込めます。

旭有機材株式会社 事業企画部 千田 芳也氏は以下のように述べています。
「TISには、PoCの段階から、AI OCRに関する技術的な質問に真摯に対応いただきました。現場が円滑に作業を行えるよう、マニュアルを提供いただくなど、運用のフォローにも感謝しています。
実際に運用を開始して、OCR変換する範囲の指定が不要な点は、「ドキュメントAI-OCR」の大きなメリットだと実感しました。
今回の成功事例は、他の拠点・部門と共有していきます。技術資料だけでなく、伝票や稟議書、図面といった紙の情報も、全文検索が可能になる意義は大きいと思います。TISには、これからもAI OCRの技術力を生かしたアドバイスをいただければと思います。」

本件の詳細は以下URLもご参照ください。
https://www.tis.jp/casestudy/casestudy_141.html

旭有機材株式会社について

旭有機材は、「金属材料を有機材料に変える」というDNAを核として成長を続けてまいりました。現在では、世界初の樹脂製バルブから始まった「管材システム事業」、フェノール樹脂の重合・合成技術をコアテクノロジーとする「樹脂事業」、水資源と再生可能資源の可能性を追求する「水処理・資源開発事業」の3つを基幹事業として、さまざまな分野でお客様にソリューションを提供いたします。

詳細はURL:https://www.asahi-yukizai.co.jp/をご参照ください。

TIS株式会社について(https://www.tis.co.jp/

TISインテックグループのTISは、金融、産業、公共、流通サービス分野など多様な業種3,000社以上のビジネスパートナーとして、お客様のあらゆる経営課題に向き合い、「成長戦略を支えるためのIT」を提供しています。50年以上にわたり培ってきた業界知識やIT構築力で、日本・ASEAN地域の社会・お客様と共創するITサービスを提供し、豊かな社会の実現を目指しています。

TISインテックグループについて

TISインテックグループは、国内外グループ2万人を超える社員が『ITで、社会の願い叶えよう。』を合言葉に、「金融包摂」「都市集中・地方衰退」「低・脱炭素化」「健康問題」を中心とした様々な社会課題の解決に向けてITサービスを提供しています。デジタル技術を駆使したムーバーとして新たな価値を創造し、人々の幸せと持続可能な豊かな社会の実現に貢献します。

本件に関するお問合わせ先

報道関係からのお問い合わせ先

TIS株式会社 企画本部 コーポレートコミュニケーション部 橋田/髙橋
TEL:03-5337-4232 E-mail:tis_pr@ml.tis.co.jp

本サービスに関するお問い合わせ先

TIS株式会社 ビジネスイノベーションユニット
ビジネスイノベーション事業推進部 マーケティング担当
E-mail:biu_marketing@tis.co.jp

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更新日時:2024年4月1日 13時28分