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TISの地域医療情報連携サービス「ヘルスケアパスポート」の検査値を電子お薬手帳「ポケットファーマシー」へ連携
~電子お薬手帳上での検査値閲覧により、薬局でのより適切な服薬指導が可能に~

2022年5月16日

TIS株式会社

TISインテックグループのTIS株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:岡本 安史、以下:TIS)は、地域医療情報連携サービス「ヘルスケアパスポート」に、株式会社メディカルフロント(本社:東京都新宿区、代表取締役:島崎 肇、以下:メディカルフロント)の電子お薬手帳「ポケットファーマシー」との検査値連携機能を追加したことを発表します。
またこの連携による最初の事例として、情報共有に同意いただいた患者の千葉大学医学部附属病院での検査値がポケットファーマシーを通じて千葉県内の一部のイオン薬局(イオンリテール株式会社は249店舗を運営)店頭で閲覧することができるようになります。

ヘルスケアパスポート」は、地域医療情報連携システムに参加する医療機関同士で生活者の医療・健康情報の共有や、それに伴う生活者からの情報提供の同意や利用停止の申請などを電子的に処理できるクラウドサービスです。生活者はスマートフォンで医療機関から提供された自身の情報を確認したり、情報共有の意思表示(オプトイン)をすることができます。

「ポケットファーマシー」は、スマートフォンやパソコン等でご自身やご家族の服薬情報を管理できる電子版お薬手帳です。健康情報を記録するセルフケア機能も備え、薬局には患者へメッセージ送信ができる服薬フォロー機能や調剤情報のバックアップ機能等を提供しています。情報はすべてクラウドサーバに保管され、一元的・継続的な服薬管理及び健康管理をサポートします。

本機能連携のポイント:診療・服薬記録が生活者の手元に集約

本機能連携により、以下のことを実現します。

  • 検査値を「ポケットファーマシー」で閲覧でき、服薬指導への活用が可能に
    生活者による情報共有の意思表示と併せて「ヘルスケアパスポート」で管理されている検査値は、自動連携により「ポケットファーマシー」でも閲覧可能となります。これにより「ポケットファーマシー」を利用いただく薬局においては、該当患者の検査値をデータで閲覧しながら、より適切な服薬指導への活用が期待できます。
  • 検査値の記録を時系列・グラフ化でき、患者の体調変化を可視化
    「ポケットファーマシー」に連携される検査値の記録は時系列・グラフで参照することができ、患者の体調変化の推移を見ていくことで、有害事象の発生する兆候を見極め、「副作用の回避」、「過量投与の回避」、「禁忌症例への投与回避」、「適切な疑義照会」に役立てられます。
  • 患者自身の記録した情報も閲覧でき、患者に合わせた服薬指導が可能に
    患者自身が「ポケットファーマシー」に記録した服薬記録や血圧等のバイタル情報、既往歴、副作用情報、アレルギー情報、OTC医薬品の購入情報も薬局から参照でき、一人ひとりの患者の状況に合わせた服薬フォローが可能となります。
  • 医療機関と薬局の情報連携をサポート
    服薬情報や検査値情報、日々のバイタル情報による多角的な視点での服薬ケアは、疑義照会の精度を上げ、医療機関と薬局の連携を密にします。

TISは本連携を皮切りに、他事業者様が提供する電子お薬手帳との連携もさらに強化していきます。そして、より安心でより便利に利用・相談できる薬局の体制構築を支援し、ICTによる患者を中心とした薬物療法の実現に寄与します。

「ヘルスケアパスポート」と「ポケットファーマシー」の連携イメージ

「ヘルスケアパスポート」と「ポケットファーマシー」の連携イメージ

ポケットファーマシープラットフォーム(薬局)での検査値閲覧

ヘルスケアパスポート」導入医療機関の検査値記録は「ポケットファーマシー」に自動連携され、「ポケットファーマシー」を利用している薬局窓口では、ポケットファーマシーアプリ・プラットフォーム(管理画面)を通じ、連携された検査値を時系列・グラフで確認できます。

薬局側 ポケットファーマシー管理画面

薬局側 ポケットファーマシー管理画面

患者側 ポケットファーマシーアプリ画面

患者側 ポケットファーマシーアプリ画面

背景:検査記録の重要性

リフィル処方箋の導入なども踏まえ、薬局店頭での服薬指導における検査値活用について、さまざまな議論が展開されている中、検査データ活用は今後ますます重要性を増してくるとされています。そうした中、本連携により自動的に電子お薬手帳に検査データが取込まれることで、薬局店頭で検査データの閲覧が可能となり、また1回の検査値にとどまらず過去の検査値も踏まえ時系列およびグラフ化して閲覧することで、より適切な指導や疑義照会が可能となります。
疑義照会については、臨床検査値を元に患者を中心とした薬学管理の内容となるため、疑義照会のたびに医師との関係が改善されていくことも期待されています。

今後の展望

ポケットファーマシーとの連携は、千葉県内の薬局を中心に展開を進めていきます。また、検査値の連携については、対象となる医療機関、薬局ともに随時拡大予定です。更に、電子お薬手帳にとどまらず、疾患管理アプリや多職種連携サービス等とのデータ連携も引き続き推進し、病診薬連携を簡易に迅速に実現するツールとして、さらなる活用機会の創出を目指していきます。将来的には、地域医療連携を推進したい全国の医療機関、自治体に向けて展開し、ITの力で人々の健康を支える仕組みを提供していきます。

ヘルスケアパスポートについて

ヘルスケアパスポートは医療従事者と生活者が双方向でつながり、医療・健康情報を管理することができる双方向型PHR情報連携基盤サービスです。金融機関のシステム構築で培われたセキュリティとプラットフォーム技術に、千葉大学医学部附属病院の地域医療連携実績と医療知見を掛け合わせて生まれたSaaS型サービスで、2020年9月より提供しています。生活者の同意があれば、地域の病院、診療所、調剤薬局、福祉施設等はそれらの情報(PHR)を参照しての処置・対応を実現(地域医療連携)できます。
本サービスの詳細は、以下URLをご参照ください。
https://www.tis.jp/service_solution/healthcare-passport/

ヘルスケアプラットフォームについて

TISは事業を通じて解決をめざす社会課題の一つとして「健康課題」を掲げ、生活者の健康管理や地域医療連携を支援するヘルスケアプラットフォームの展開や地域医療連携に向けた取り組み、PHR活用に向けたソリューション提供などを行っています。
詳細は、以下URLをご参照ください。
https://www.tis.jp/service_solution/healthcare-pf/

株式会社メディカルフロントについて

電子版お薬手帳及び医薬品データベースの開発・運用を手がける株式会社メディカルフロントは、医薬品物流・トレーサビリティ・医薬品情報・セルフメディケーションサポートなど、製薬企業、医薬物流、調剤薬局、地域医療に横断的なITによるサービスを提供することを強みとし、医療・介護・患者・生活者を連携する「社会的ITインフラサービス」を提供する事業体を目指しております。

TIS株式会社について(https://www.tis.co.jp/

TISインテックグループのTISは、金融、産業、公共、流通サービス分野など多様な業種3,000社以上のビジネスパートナーとして、お客様のあらゆる経営課題に向き合い、「成長戦略を支えるためのIT」を提供しています。50年以上にわたり培ってきた業界知識やIT構築力で、日本・ASEAN地域の社会・お客様と共創するITサービスを提供し、豊かな社会の実現を目指しています。

TISインテックグループについて

TISインテックグループは、国内外グループ2万人を超える社員が『ITで、社会の願い叶えよう。』を合言葉に、「金融包摂」「都市集中・地方衰退」「低・脱炭素化」「健康問題」を中心とした様々な社会課題の解決に向けてITサービスを提供しています。デジタル技術を駆使したムーバーとして新たな価値を創造し、人々の幸せと持続可能な豊かな社会の実現に貢献します。

本件に関するお問合わせ先

報道関係からのお問い合わせ先

TIS株式会社 企画本部 コーポレートコミュニケーション部 橋田/髙橋
TEL:03-5337-4232 E-mail:tis_pr@ml.tis.co.jp

本件に関するお問い合わせ先

TIS株式会社 DXビジネスユニット ヘルスケアサービスユニット
ヘルスケアサービス企画部 ヘルスケアパスポート担当 
TEL:050-1702-4053 E-mail:healthcare-passport@ml.tis.co.jp

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更新日時:2024年4月1日 13時30分