
プロジェクトストーリー
Project Story
キャッシュレス × TIS
新規プレーヤーとともに決済の未来を描く、
API型ブランドプリペイドサービス
近年、テクノロジーに強みを持つスタートアップや非金融領域の企業も金融分野に進出し、金融や決済のあり方が大きく変わりつつあります。金融領域で豊富な実績とノウハウを持つTISはこうした金融領域の変化を受け、新しいターゲットに向けた今までにない決済サービスの企画と開発に乗り出しました。
PROJECT MEMBER
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DXビジネスユニット ペイメントサービスユニット
ペイメントサービス第1部Y.T 2008年入社
新卒入社後、複数のクレジッドカード基幹システムの開発プロジェクトに従事。2019年、API型ブランドプリペイドサービスの新規構築プロジェクトに立ち上げフェーズから携わり、現在はサービス機能全般の仕様統括を担当している。
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DXビジネスユニット ペイメントサービスユニット
ペイメントサービス第1部K.T 2009年入社
システムエンジニアとしてクレジット系のシステム開発を担当後、2012年からインフラエンジニアに。2019年から再びアプリケーションの開発に関わり、2020年にAPI型ブランドプリペイドサービスにプロジェクトリーダーとして参画。現在はプロジェクトマネージャーを担当。
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DXビジネスユニット DX営業ユニット
ペイメントサービス営業部D.K 2018年入社
新卒でTISに入社後、営業として銀行・金融系の顧客担当およびサービス担当営業として決済系サービスの新規顧客向け営業を担当。現在はAPI型ブランドプリペイドサービスの企画・推進業務にも従事している。
PROJECT STRUCTURE

Story
自分たちの意思を反映した
サービスを作り上げていく醍醐味
DXビジネスユニット ペイメントサービスユニット
ペイメントサービス第1部
Y.T 2008年入社

世の中のキャッシュレス化が進み、従来の金融機関以外のプレーヤーも決済市場に参入するようになる中で、今までとは異なる決済サービスの構想が生まれました。ターゲットがこれまでの大手金融機関とは異なるため、コストメリットとスピードに優れた価値提供が重要になると考え、APIを中心としたブランドプリペイドサービスの開発プロジェクトがスタートしました。
私はサービス機能全般の仕様統括としてプロジェクトの立ち上げ時期から携わっているのですが、このプロジェクトはお客さまが求めるシステムを実現するSIとはアプローチがまるで異なり、「自分たちがどのようなサービスを提供したいか」から考えていく必要がありました。
自社サービスの設計において重要なことは、市場のニーズを把握し、カスタマイズを必要とせずに利用できるサービスにすることです。ペイメントサービス第1部では、既にデビットやプリペイドといった他の決済サービスを複数の企業に向けて展開していたため、お客さまにヒアリングしながらサービスの仕様を検討していきました。
とはいえ、正解というものはありません。自分たちの色をサービスに反映していきながら、それがお客さまのニーズに合致した時にはSIとは違う手応えと達成感を得ることができました。もちろんヒットしないこともありましたが、試行錯誤のプロセスそのものが楽しかったですね。
現在はキャッシュレスの推進が進み、給与のデジタル払いも注目を浴びています。まさにその領域に寄与するサービスを生み出すことができたのは、「ムーバー」というミッションを掲げるTISならではの価値だと思います。サービスは作って終わりではないため、今後も世の中の流れに合致したサービスへと進化を続け、広く多様な人たちに使われるサービスへと育てていきたいです。
Story
事業者の目線に立ち、
金融を「なめらか」なものにしていきたい
DXビジネスユニット ペイメントサービスユニット
ペイメントサービス第1部
K.T 2009年入社

私はAPI型ブランドプリペイドサービスのリリース後にプロジェクトに参加し、お客さまに対する保守の窓口や折衝といったサービス運営を主に担当しています。プロジェクトにおいて特に難しかったのは、これまで私たちが担当してきたような大手金融機関のお客さまとは違い、非金融領域のお客さまのニーズを捉えながら、サービスを提供していく点でした。私自身、このプロジェクトの前には大手銀行向けのアプリケーション開発のプロジェクトマネージャーを担当していたからこそ、これまでと目線を大きく変える必要がありました。
求められるスピードや多様なニーズは今までのプロジェクトとまるで違いましたが「決済の未来を変えたい」という思いを持った事業者の方々と向き合い、時には決済や国際ブランドの説明からさせていただきながら、どうすれば要望を実現できるか一緒に考えるのはとてもやりがいがあり、個人的な成長にもつながったと感じています。
現在、私たちのAPI型ブランドプリペイドサービスは、これまで決済事業を行っていなかった非金融領域のお客さまからも多くの引き合いをいただき、決済基盤を提供させていただいています。私の前任者は、自分たちの役割を「金融をなめらかにする」ことだと言っていました。近年は給与のデジタル払いなどが関心を集めていますが、気づかないうちに私たちのサービスを利用していただいているような状態を実現できれば、自然と金融が「なめらか」なものになっていくはずです。
Story
非金融領域の事業者に向けた、
オールインワンのサービスを構想
DXビジネスユニット DX営業ユニット
ペイメントサービス営業部
D.K 2018年入社

TISはもともと決済領域に強みを持つ企業としてデビットやプリペイドのイシュイングシステムを提供してきましたが、フィンテックというワードが広がり、テクノロジーに強みを持つスタートアップや非金融企業も決済領域に新規参入するようになったことから、TISは新しいターゲットに向けたサービスの企画に乗り出しました。
私は決済系のソリューション・サービスの営業推進担当として、フィンテック系のスタートアップ企業や非金融領域の事業者と接しながらプロジェクトを進めていったのですが、システムだけではなくビジネススキームや事業者の業務をどうするかまで範囲を広げて支援しなければ、ターゲットとなるお客さまから求められるサービスを実現することは不可能でした。そこで私たちは、自社内に閉じた提案ではなく、カード会社や印刷会社とも関係性を築いて共同提案を実施したり、業務運用サービスを新たに企画したりと、カード発行に必要なすべてをオールインワンで提供できるような形を目指しました。その結果、初めて決済領域に進出する事業者であっても、「TISに任せれば大丈夫」と信頼していただけるような環境を作ることができたと考えています。
そうして、もともと金融分野で事業を行っていなかった新たなプレーヤーが参入するようになれば、今まで金融サービスを満足に受けられなかった人々にもサービスを届けられるようになっていくでしょう。まさしくこれまで世の中になかった価値を創出できた事例だと考えています。
※所属、職名等は、インタビュー当時のものです。