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PHILOSOPHY

時代を動かす社員たち03

持続可能な地域共創型サービスを創る先駆者精神

持続可能な地域
共創型サービスを創る
先駆者精神

01

『世の中に活力を与えるフロントランナー』新たな産業アーキテクチャを描き、
世の中に活力を与える
フロントランナー

デジタル社会サービス企画部 プロジェクトマネージャー 河合 裕幸(2003年入社)

公共事業やエネルギー分野の大規模プロジェクトで、プロジェクトリーダーを数多く務める。NEDOの公募で採用されたロボットシェアリング型サービス案件では、技術開発チームと事業開発チームを統括。

「社会の課題を解決するために、今はない産業構造を考え、社会の形を変えていく」。デジタル社会サービス企画部は、“デジタル社会の事業機会創出”という役割を担っています。 “ITシステムありき”ではなく、まだない事業を創出するために、「どういうスキームが必要で、そのためにどういう人たちと、どう手を組んでやっていくか」を、考えて組み立てていく集団です。

社会における新たな仕組みづくりを推進する為には、従来のルールや法律、規制を変えなければ、成立しない事業もあります。社会のルール作りも含めて、政府へ提言することもあります。それは、TISが1社単独で実現できるものではありません。日本政府のデジタルガバメント戦略にのっとって、デジタル社会におけるサービスを、自治体や複数の業界、企業と連携しながら形にしていくケースがほとんどです。

TISが特に注目しているのは、「都市への集中・地方の衰退」と「東京一極集中」です。私個人の想いとしても、「人口が減ること=地域が衰退すること」にはしたくない。公道走行ロボットの実証実験で話題になった会津若松市の「中山間地域での生活支援向けロボットシェアリング型配送サービス」も、「過疎化に伴う経済の衰退」と「生活の利便性の低下」を解決し、持続的な地域社会を復活させることが狙いでした。

プロジェクトマネージャーとして考えるべきは、システムの構成ではなく、事業の構成。「誰が、どこで、どのように困っていて、解決策はどこにあるのか」をメンバーや地域の皆さんと考え、「どういう人たちと、どう手を取り合えば実現できるのか」を模索する。その検討の仕方やチームの在り方に注意を払うことが、仕事の多くを占めていたと思っています。

私たちは、次世代へつながる道を築くフロントランナー。「まだここにない何か」を生み出し、世の中に活力を与える存在でありたいと思っています。

02

『地域の課題は、ITの力だけでは解決しない』ステークホルダーと
どう価値交換するか
地域の課題は、
ITの力だけでは解決しない

デジタル社会サービス企画部 企画 住吉 美樹(2003年入社)

設計、プログラミングを担当した後、多くのプロジェクトでチームリーダー、プロジェクトリーダーを務める。2019年より会津若松市のスマートシティAiCT勤務となり、地域に根差した社会課題の解決に力を入れている。

「地域の人たちのために、課題解決のプロセスの一部を担えないだろうか」。会津若松市に異動してきた私は、NPOや地域住民の皆さまと交流を持ち、地域と地域の課題を知る活動を行ってきました。豪雪の中、住民のお宅を1軒1軒訪問し、想いや暮らしをヒアリングしたこともありました。自分自身の目で、足で経験し、実際にその地域で生活した気持ちにならないと、地域に根付くサービスは生み出せないと思ったからです。

それが生かされたのが、「中山間地域での生活支援向けロボットシェアリング型配送サービス」のプロジェクトです。私の担当は、事業開発。サービスを提供する立場では、地域の地域事業者、小売業、NPO等々からなる事業推進検討委員会で、新事業の在り方や必要な社会の仕組み等を検討し、実証する役割でした。最も考えたのは、ステークホルダーとの「価値交換」。例えば、協力いただける地域の小売事業者のメリットと交通事業者のメリットは、イコールではありません。それぞれに、置かれている環境や立場があって、何かメリットを感じないと参加してはいただけません。各事業者が置かれている背景や課題を調査し、「どこに価値を置くか」を見出すようにしました。

一方、サービスを利用する立場の地域住民の皆さまに対しては、「何のためにその仕組みを作るのか」「どういう実証実験をするのか」等を本音で会話し、丁寧に信頼関係を築くことに時間を割きました。理解が得られなければ、「時間を使って、なぜ実証実験に付き合わなければいけないのか」と、拒否される懸念もあったからです。そういった努力の甲斐もあり、実証実験の際には、「住吉さんの頼みなら協力するよ」と皆さんに言っていただけたことが、一番嬉しかったことです。

ITの力だけでは地域の課題は解決できません。でも、多種多様な事業体と協力して取り組むことで、複雑に絡んだ地方の課題を解決できる。その手ごたえを感じています。

03

『パイオニアリング精神を持ち続けたい』ロボットを社会に実装する
第一歩を実現
パイオニアリング精神を
持ち続けたい

デジタル社会サービス企画部 ITスペシャリスト 坂本 諒太(2015年入社)

TISの技術インターンシップを経て入社。R&D部門である戦略技術センターに配属され、AIやロボティクスの領域で研究開発に従事。現在は、Civic Techの活動推進及びそれに伴う技術開発を担当している。

「パイオニアリング」。私は、TISのこの基本理念が大好きです。学生の頃から、新しい技術に取り組むことに魅力を感じ、入社後は、大阪大学に常駐。AIを駆使した対話型の高齢者生活支援アプリケーションの開発に、産学連携で取り組みました。その後、社内から立ち上がったスタートアップ(ベンチャー企業)へ出向。そのアプリの実用化を成し遂げました。

TISに戻ってからは、IoTやロボティクスに活用するプラットフォームの研究開発や、ヨーロッパのスマートシティの核となる技術であるFIWAREの研究開発に取り組んでいました。そのため、「自動移動ロボットを活用した配送実験に取り組まないか」と誘われたときは、興奮しました。「新しいことを社会に実装できるかもしれないぞ」と。

今回のプロジェクトでは、技術面、業務運用面、社会受容性という3つの観点での課題がありました。私の担当は、技術面。ロボットは、自身の位置を認識できなければ、自分で判断して動くことができません。「どうやって、屋外でロボット自身の位置を測定させるのか?」。私たちは、衛星測位(GNSS)を使ってロボット自身の位置を認識させる方法やLiDAR(ライダー)と呼ばれる全方位計測センサーを使って、周囲の空間の地図を作って位置を認識させる方法を用いました。

ロボットに初めて公道を走らせ、荷物を届けさせることに成功しましたが、これは出発点にすぎません。今後、「どのくらいの重量に耐えられるロボットならいいのか」「雨や雪への対応は」といった技術的な課題を洗い出し、ひとつ一つ課題をクリアしながら、車と同じように社会に実装するための法整備が行われていくことになります。

ロボティクスは、TISにとっても新しい分野です。ロボット技術だけでなく、インフラやバックエンドのアプリなど幅広い知識が必要で、私の知的好奇心を満たしてくれるプロジェクトでした。「ロボットが当たり前のように人々を助けられる社会を、自分たちの手で創っていける」。目の前で新たな扉が開くのを、感じています。

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